おばぁちゃんの話
2011年03月09日(水) 21時21分
大久保ばぁちゃんの通夜は午後6時を過ぎた頃だった。
まだ布団に寝かされているばぁちゃんが、棺に入る前に会いに行った。
セレモニーホールに行く前まで、お線香を絶やさないでと話していたはずだと
母が言っていたが、すっかり線香の煙は消えていた。
「ばぁちゃん、来たよ」
ばぁちゃんは本当に寝ているみたいだった。
穏やかだった。
「やせちゃったね・・・」
と言うと、横にいた妹ミドリが
「これでもふっくらしたほうだよ」
と言った。
私がしっているばあちゃんより、ずっと細くなっていた。
ワタシは、白くふわふわしているばあちゃんの髪をなでながら
「おつかれさまでした」
と声をかけた。
ばぁちゃんの壮絶な最後に、ワタシは「ありがとう」より「おつかれさまでした」と言った。
おだやかで、優しい顔が救いだった。
夕方セレモニーホールには、知った顔、新しい顔がそろった。
これほどまでに集まるのは、アキエさんの葬儀以来ではなかろうか。
お花でいっぱいの中に、ちょっと前のふっくらしたばぁちゃんの遺影があった。
孫16人。みんな大きく育っています。
ひ孫だって5人。これから大きく育ちます。
86年の人生。どんな人生でしたか?
おばぁちゃん。
[ この記事を通報する ]
- 日記 |
- URL:http://yaplog.ranran.info/archive/44